国産車アルバム(スモールサイズのミニバン)

2016〜2017年度中に新たにデビューする車や、フルモデルチェンジを予定しているクルマ、マイナーチェンジを実施する国産車のうちSサイズのミニバン車を中心にご紹介していきます。

トヨタ 新型ルーミー

2016年11月9日 新規デビュー

コンパクトでも広々&ダイナミック

この室内の解放感は軽自動車では味わえない

Sサイズミニバン

以前の軽自動車の開発ではコンパクトカーの技術を使って商品力を高めることが多かった。

しかし、今は軽自動車が激しいライバル強壮の中機能や質を高め、ある面コンパクトカーを抜いたと言えるだろう。 そこでダイハツは軽自動車を手本にコンパクトカーを開発する。

その第一弾が2016年4月に発売された現行パッソ&ブーンで第2弾が同じエンジンとプラットフォームを 使って同年11月に発売されたトヨタ・ルーミー&タンク、ダイハツトール、スバル・ジャスティです。

ルーミー&タンクの企画が発足したのは2014年。 同年1月に発売されたスズキハスラーが絶好調に売れ、2月には日産デイズルークスも販売合戦に加わり、 軽自動車が新車販売台数の40%以上を占めました。現在は約35%くらい・・・。

小型車から軽自動車への代替も急増したが、この流れを食い止めるために ダイハツ主導で企画されたのがルーミー&タンクだった。 全長は標準ボディが3700mm、カスタムが3725mmと短く、全幅も1670mmに抑えた。 しかし、全高は3735mmと高く、後ろ席のドアはスライド式です。

Sサイズミニバンとは思えない広い室内

タントなど背の高い軽自動車と同じ手法で開発され、小さなボディによる運転のしやすさと 高い天井による広い室内を兼ね備えたというわけだ。 前席の座り心地は快適だ。 また、後席の足元空間は前後方向はLサイズセダンを上回るほど広い。

その一方で後ろ席は床と座面の間隔が不足して足を前に投げ出す姿勢になり、座面の柔軟性も不足気味。 しかし、解放感があるから不快にはならない。

後席のスライドと格納は左右独立式で背もたれを前側に倒すと床へ落とし込むように畳める。 大容量の荷室になり、床のボードを反転させると防汚れシートとして使えて自転車も積みやすい。

荷室フロアの下端は地上高が実測527mmと低く、自転車を載せる時も前輪を大きく持ち上げずに済んでしまう。 内装は上質だ。 低価格のコンパクトカーだからインパネは樹脂製だが、表面には革のようなシボ(模様)が入り、 ステッチ風の処理も施される。

エンジンはやや非力という印象
エンジンは、パッソ&ブーンと同じ3気筒で自然吸気とターボを用意。 車両重量がパッソ&ブーンに比べて160kg以上も重いから 最終減速比を変更したものの自然吸気では登坂路などで力不足を感じる。 ターボなら力不足は解消されるが、2000rpm付近で共鳴によるノイズが高まる。

対策を施したが完全には抑えきれなかったと開発者が言うように約2年間の開発期間は 極めて短かっただろうと推測される。 プラットフォームも2004に発売された初代パッソと共通だから、補強を施したものの 高重心で重いボディを支えると走行安定性に不満が生じる。

それでも、操舵感を鈍めに抑えて後輪の接地性は相応に確保され、市街地では不都合を感じない。 つまり、ルーミー&タンクは空間効率の優れた背の高い軽自動車のワイド版と考えたい。 そうであればパワー不足はそれほど気にならず、鈍い操舵感も車幅の狭い軽自動車なら 当然の設定だ。

軽自動車では室内幅があ狭いと言った理由でコンパクトカーに代替えするユーザーに適すると思う。 もし、実際に購入を考えているならライバル車と乗り比べてみた上で判断するのが良いと思う。

スズキ ソリオハイブリッド

2016年11月29日 ハイブリッドデビュー

EV走行も可能なストロングハイブリッドを導入

2ペダルRMTの短所をモーター制御でカバー

 ソリオは空間効率の優れたコンパクトカーで、2015年8月の発売時点から マイルドハイブリッドを搭載していた。モーター機能付き発電機のISGが減速時を 中心とした発電、アイドリングストップ後の再始動、モーターによる駆動アシスト (連動作動時間は最長30秒)を行なう。

このシステムを発展させたのが16年11月追加のフルハイブリッドで、 駆動用のモーターのMGUと駆動用リチュウムイオン電池を加えた。 ISGも搭載するが、駆動と減速時の回生発電はMGUが行うから、ISGは アイドリングストップ後の再起動とエンジンの力での発電を受け持つ。

トランスミッションは、マイルドハイブリッドは無段変速ATのCVTだが、 フルハイブリッドは5速AGS(5速オートギヤシフト)と呼ばれる1組の クラッチを使った有段ATを備える。

フルハイブリッドではCVTの設置スペースを確保できないが、5速AGSなら収まり、巡行時にはクラッチで駆動系を直結でき るから実質燃費も向上する。CYTはジヤトコ製だが、5速AGSはスズキの内製のため コストも抑えやすい。

その反面、5速AGSは加速の途中で変速が行われると速度上昇が途切れやすい。 変速の度に乗員の体が前後に揺すられてしまう。  そこで変速タイミングを見計らってモーターの駆動力を高め、加速が滑らかに 続くようにした。

変速時の半クラッチ制御も巧みだ。この効果は絶大で、 1組のクラッチを使うRMTとしては、おそらく世界で最も滑らかだろう。 ソリオハイブリッドの走りも上質に感じられる。

新車ミニバンアルバム

Copyright (C) 2017  新車の国産車アルバム   All Rights Reserved.